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2022.01.29

急激に普及にするEVの問題

急激に普及にするEVの問題

 

~ もくじ ~

 

 

EVのカバー

エコカーとして、EVのイメージは良い

 

 

 

◇ はじめに

皆さんも、電気自動車の普及が急激に進むののではないかと感じでいるのではないでしょうか?

事実“脱炭素”の号令の元、世界の国々では新車のガソリン車やディーゼル車の販売禁止時期を決めています。

 

予定された販売禁止時期

新車のガソリン車/ディーゼル車

国/地方

2025年

ノルウェー

オランダ

2030年

ドイツ

スウェーデン

デンマーク

イギリス

2035年

イギリス(ハイブリッド車)

アメリカ・カルフォルニア州

中国

2040年

フランス

????年

日本

 

 

 

日本では菅総理大臣(2020年当時)が、所信表明演説にて「2050年カーボンニュートラル:脱炭素社会の実現を目指す」と宣言されています。

欧米の政治家は、やると言ったらやる雰囲気ですし、欧州の方々のカーボンオフセットへの利権確保には並々ならぬものがあります。

 

30系プリウス

販売数の増えたハイブリッド車

 

 

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◇ 自動車メーカーのEV対応

 

自動車メーカー各社も、その流れに乗って商流を考えているようです。

日本では、トヨタが2021年12月に一挙16台もの電気自動車を発表しました。

 

ホンダは、電気自動車などの販売比率を2030年に40%、2035年に80%、2040年には100%を目指すとしています。

 

日産は、2030年代早期に世界の主要市場に投入する新型車は全て電気自動車とするとして、2050年までにカーボンニュートラルを実現させたい意向です。

 

では日本以外の外国自動車メーカーは、どうなのでしょうか?

ボルボは、2030年までにEV化100%を計画しています。

 

メルセデスベンツは、2030年までに新発売する車の全てをEV車にすると宣言しました。

 

BMWやVWは、2030年までに新車販売比率の50%をEV車にすると発表しています。

 

 

つまり世界は、エンジンを搭載した内燃機車からEV車への切り替えをしている時代に突入しているのです。

日本で、新車から廃車になる平均車齢は約16年程度ですから、2050年頃には排気ガス出しながら走る車は、クラッシックカー扱いされてしまいそうですね…

 

ZVW30の駆動バッテリー

プリウスZVW30の駆動バッテリー

 

 

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◇ EVとBEV、HEV、PHEVの違いは?

ここで、エコカーと呼ばれる環境配慮車の、呼び名と特徴を整理すると、、、

 

BEV:バッテリー式電気自動車

(Battery Electric Vehicle)

いわゆるEVと呼ばれることが多いですが、自動車業界内での区分はBEVと表記する流れです。

エンジン(内燃機関)を持たずに、バッテリーと呼ばれる蓄電池に蓄えられた電気を使ってモーター駆動で走ります。

当然、排気ガスは出しません。

 

HEV:ハイブリッド車

(Hybrid Electric Vehicle)

少し前までは、HVと略されていましたが同じ意味です。

ハイブリッドとは掛け合わせですので、エンジン(内燃機関)とモーターの複数の動力を持ち合わせて、より燃費が良い状態で走ることが出来る自動車です。

日産ノートなどでは、エンジンで発電しモーターのみを駆動させる方式もありますが、エンジン(内燃機関)を動かすので、排気ガスを出します。

 

PHEV:プラグインハイブリッド車

(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)

PHVと略されることが多いですが、同じ意味です。

ハイブリッド車(HEV)と違い、外部電源か直接充電が出来る自動車です。

ハイブリッド車に比べ、駆動用バッテリー容量が大きく作られています。

またバッテリーに蓄えられた電気を、家電などの家庭用電源としても使用可能な車種もあります。

最大の特徴として、充電された電気が無くなってもエンジン(内燃機関)を動かして電気を発電したり、駆動させたりすることが可能です。

バッテリー切れによる走行不能になる心配がないですが、エンジン(内燃機関)を動かすので、排気ガスを出します。

 

FCEV:燃料電池自動車

(Fuel Cell Electric Vehicle)

FCVと略されることもありますが、同じです。

他のEV同様に電気でモーターを駆動させて走りますが、水素やエタノールなどを使用し発電させる燃料電池を搭載しています。

水素を使用した燃料電池者は、排気ガスは出さないで水を出します。

 

 

水素の話題としては、トヨタがガソリンの代わりに水素を燃料としたエンジン(内燃機関)のカローラスポーツをレースで走らせたことでしょうか。

既存の内燃機を使用しており、今後の発展が望まれるところです。

 

 

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◇ EVのメリット/デメリット

さて、水素燃料電池車も電気自動車も様々なメリットデメリットを抱えています。

電気自動車を充電出来る、充電スポットは2020年の段階で18,270ヶ所です。

ガソリンスタンド数が29,005給油所であることと、充電時間を考えると、不安は残ります。

ただ家庭でも、充電可能な車種も増えています。

 

水素が充填可能な、水素ステーションは2021年の段階で156ヶ所と少なく、普及するのは遠そうです。

その分、水素自動車の普及にも時間がかかりそうです。

 

 

普及しているハイブリッド車にお乗りの方は感じてるかも知れませんが、暖房や冷房を使用すると燃費が落ちます。

走るために必要なエネルギー以外を、冷暖房に使用するのですから仕方が無いことですよね。

問題は内燃機を持たないBEVの場合、エンジン余熱を暖房に使用出来ないので、寒い地域では駆動用以外に暖房用のために電気を使用しなくてならず、かなり走行距離に支障が出そうです。

雪降る山岳地帯の高速道路渋滞で、暖房を使用していたらバッテリー切れなんて… 想像しただけで恐ろしいですよね。

 

夜の雪道

夜の雪道、極寒である

 

 

スマホを長年使用しているとバッテリー残量がすぐに無くなり、充電間隔が短くなるのを体感された方もいるでしょう。

同じように、電気自動車のバッテリーも消耗品です。

フル充電出来る量も減りますし、性能も経年劣化します。

車両価格に対して、駆動用のバッテリー価格割合が大きいので乗り換えや修理にはお金がかかりそうです。

バッテリーの容量と航続距離と寿命は、充電にある程度の時間が必要なEV車の永遠の課題と言えるでしょう。

 

 

燃えた車

火災車両(ヴィッツ)

 

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◇ EVのバッテリー火災

さて自動車に詳しい方なら、ここまでの問題は周知の事実だと思われます。

自動車リサイクラーのコラムとしては、別の視点で見たいと思います。

それは、、、「車両火災」です。

幾重にも安全装置や安全対策がなされていても、交通事故は起きるものです。

その車両事故の際に、打ち所が悪いと車両火災が発生します。

もちろん、ガソリン車などの内燃機を使用した車両でも、打ち所が悪いと車両火災は発生します。

 

小規模な車両火災

事故由来で半焼した日産ジューク

車両火災を消火器で鎮火

消火器で十分に鎮火可能でした

 

 

しかし駆動バッテリーから供給される、電気は事故時にコントロールするには厄介なものです。

ガソリン車の始動用バッテリーは13.8ボルトです。

ハイブリッド車(HEV)や、電気自動車(BEV)の駆動用バッテリーは120ボルトから600ボルト、中には800ボルトにも及ぶ車種もあります。

その強電圧から流れ続ける電流が短絡(ショート)し続けたら、恐ろしいですよね。

 

プリウスZVW30

ハイブリッド車(トヨタプリウス:ZVW30)

プリウスの駆動バッテリー

ラゲッジルーム内の奥に駆動用バッテリーが確認出来る

 

 

整備時には、EVバッテリーからの電気を遮断する“サービスプラグ”でバッテリーからの電気を止めることは可能です。

 

サービスプラグ

サービスプラグ(右のオレンジ色)

サービスプラグを抜いた状態

サービスプラグを抜いた状態

 

 

しかし事故時に、サービスプラグにアクセス出来ない状態が発生した場合はどうでしょう?

仮にサービスプラグで、電気の流れが遮断できてもEVバッテリーの電圧は残っています。

EVバッテリーの電気を放電させるには、数秒や数分単位ではなく数時間単位の時間が必要です。

EVバッテリー本体が事故で破損していれば、放電が終わるまで何も触れないですし、そのバッテリーセルや、バッテリーモジュールに、どの程度の充電が残っているかも計測出来ない恐れがあるのです。

 

 

後方追突事故での火災車両

後ろから衝突され、ラゲッジルームが激しく損傷した火災車両

 

 

例えば、2021年製の日産リーフは40kWhで360Vの駆動バッテリーです。

家庭用のオーブントースターが1200W(1.2kW)ですので、約33倍のエネルギーです。

2021年製テスラのモデルXだと、75kwhの容量とリーフの約1.9倍のエネルギーです。

そんなエネルギーだと、食パンが黒コゲ程度では済まないのは御理解頂けるのではないでしょうか?

 

 

全焼車両

全焼したマツダのMX-30

 

 

我が社には、年間数千台の廃車が搬入されてきます。

その中の数台は、車両火災で全焼に及んでしまった車もあります。

電気自動車は、車両火災における全焼率が高いのです。

 

全焼車両

ハイブリッド車MX-30の全焼車両

 

 

統計として、数値を取っていないので筆者の肌間でしかありません。

ガソリン車の火災は、対応が早ければ消火器で消せます。

しかし高電圧のバッテリー由来の火災は、消火器では簡単に消えないのです。

 

プリウスの全焼車両

全焼したプリウス(ZVW30)

プリウスの全焼車両

全焼したプリウス(ZVW30)

 

 

なぜなら車両火災でバッテリーが燃えても、その電気は残り続けるからです。

実際の事故で全焼車両に到った車両の駆動用バッテリーを測定すると、火災では放電しないので

電圧は残っています。

短絡(ショート)された電流は、電気配線を流れ続けて熱換算で放電されます。

通常モーターを駆動させるための、電気配線は太く沢山の電気を流し続けます。

車両火災程度では、その配線が焼け落ちる事はないのです。

つまり、燃えるものがなくなるまで、燃え続けます。

 

アクアの全焼車両

事故から全焼したアクア(NHP10)

燃えた駆動バッテリー

全焼したアクアから取外された駆動バッテリー

 

この燃え尽きた状態の駆動用バッテリーでも、放電されずに充電残量がありました。

 

アクアの駆動バッテリー

正常な状態のアクアの駆動バッテリー

 

 

 

もちろん自動車の内装材は、可燃物が多いのも要因かも知れません。

燃え尽きた後でも、EVバッテリーが放電し続ければ、車台に触れることすら出来ません。

当然、事故現場から車両を移動させることも困難な事態も起こりえます。

 

燃えたエンジンルーム

全焼してアルミ部分が融け落ちたエンジンルーム。しかし、電気配線は焼けても切れていない(MX-30)

 

 

 

現在、年間数台の火災車両が入庫してくる、そのほとんどがハイブリッド車です。

販売台数が多いのが原因であれば、事故件数も車両火災件数の比率も多くなるのは当然なので、それが原因だといいのですが。

 

EV系の電気配線

EV系の電気配線はオレンジ色ケースにて区別されている

 

 

万が一、ハイブリッド車や電気自動車で事故や水没を起こした場合には、駆動用バッテリーが損傷したり変形したり漏電、液漏れのおそれがあります。

その場合は、サービスプラグを抜いてください。

サービスプラグが抜けない場合、絶縁グローブなしで車体に触れるのは危険です。

そして車両火災に及んだ場合、少量の水をかけるのは危険です。

大量の放水をするか、油火災・電気火災に対応した消火器で初期消火に当たってください。

 

EV系の電気配線

オレンジ色ケース内のEV用の電気配線内部

 

 

通常のハイブリッドバッテリーなどの駆動用バッテリーからの高電圧システムは車台と絶縁されており、そのケーブルもオレンジ色のケースに守られています。

通常に使用していれば、何も問題は起きません。

しかし衝突安全装置がついた車両でも、事故は発生します。

 

そんな時に、車両火災に至ったら・・・

命が大切です、消防隊員に消化を任せて安全にお過ごしください。

 

全焼した車内

事故から全焼した車内(MX-30)

 

 

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◇ 最後に

カーボンニュートラル、脱炭素社会、カーボンオフセット、自動車の排気ガスによる大気汚染や、排気ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化の原因の一つです。

新しい産業の切り札として、エコカーとしてのEVの発展は望ましいものです。

 

国際エネルギー機関によると、2030年までにEV車系は1憶3,000万台になると予想しています。

投資銀行のJPモルガンによると、2025年までに世界で販売される自動車の約30%はHEVかBEVになると予想しています。

 

エコカーと呼ばれる、電気自動車・水素自動車の普及拡大への問題点は、数多あります。

 

 

事故した全焼車両

前後を事故損傷しての全焼車両(NHP10:アクア)

 

 

急激に普及にするEV(電気自動車)の問題の一つとして、私たちは自動車リサイクル業者として事故時の未放電EVバッテリーを危惧しています。

 

以上 

 

 

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